初潮(生理)と身長の関係
背が伸びるタイミングや、背が伸びなくなるタイミングは初潮(生理)と密接な関係があります。
初潮(生理)は身長の伸びが止まる合図
身長が伸びるのは、骨の端にある「骨端線」と呼ばれる部分が成長している間だけです。この骨端線が無くなると骨の成長は終わります。すなわち、身長の伸びが止まるということです。これを「骨端線の閉鎖」と言います。
骨端線が閉鎖するのは、男性で１７歳前後・女性は１５歳前後が多いと言われていますが、個人差はあります。骨端線が閉鎖すると、その後に骨端線が復活することはありませんので、骨端線の閉鎖後にどれだけ成長ホルモンを投与したとしても骨が成長することはないため身長が伸びることはありません。
さて、女性の生理についてですが、生理は「エストロジェント」と呼ばれる女性ホルモンが卵巣から分泌され、エストロジェントが子宮内膜に作用することで起こります。
初潮が来てから、３〜４年くらいで身長の伸びが止まるのが一般的ですが、これも個人差があります。
「スポーツ選手になりたい」「モデルになりたい」などの夢があり、少しでも身長を高くしたいということであれば、骨端線の成長が止まるまでに、身長を伸びるだけ伸ばしておく必要があります。
女性の場合、高すぎる身長を気にする人も少なくないのですが、１５０センチ前後の身長の場合は「もう少し高ければ…」と思う人も少なくないようです。しかし、初潮(生理)が来ると、ほとんどの女性は３〜４年ほどで身長の伸びは止まります。身長の伸びが完全に止まると、そのあとは身長の伸びが復活することはありません。たとえ成長をホルモンを投与し続けても無理です。もし、それで身長が伸びるのであれば、人間は際限なく身長を伸ばすことができるハズですが、現在の科学ではそれは無理です。従いまして、身長を伸ばしたい場合は、できるだけ生理が始まるまでに伸ばす努力をすることが必要です。しかし、生理が始まってスグに身長の伸びが止まることは少ないので、生理が始まったからといってスグに諦める必要はありません。できるだけ身長を伸ばす方法としては、睡眠・栄養・運動が大切です。成長ホルモンは夜10時〜深夜2時頃の睡眠時に多く分泌されますので、その時間帯はしっかり睡眠を取るようにして下さい。深夜まで勉強することもあるかとは思いますが、できるだけ早朝に勉強するなど時間の使い方を工夫して、成長ホルモンが多く分泌されるタイミングを逃さないようにして下さい。