子供の体づくり
昔と現在の違い
例えば、インターネットやスマホが普及したのは平成になってからですから、それだけを見ても、子供たちの環境は昔とは大きく違ってきています。
昭和の頃であれば、よく遊ぶ友達の家の電話番号は、子供達は記憶していました。しかし、今はスマホに登録してあるので、友達の電話番号を覚える必要などありません。
昭和の後半になると、ゲーム機が普及し始めたので、家でゲームばかりしている子供がいない訳ではなかったのですが、多くの子供は外で遊ぶことが多く、夏になると真っ黒に日焼けしている子供が多かったものです。
しかし、現在はゲーム機だけでなく、スマホやタブレットなどでも、手軽にゲームが出来る時代ですから、外に出ずゲームばかりやっている子供はかなり増えました。
そういう違いを踏まえると、子供たちの体力が落ちてくるのは当然で、社会的な交流も減るため、短期な子供が増えたとも言われています。
他にも昔との違いを挙げればキリがないのですが、クラブ活動を一切しない中学校も増えてきていますので、そのような中学校の生徒は、横のつながりはあっても、縦のつながりがありません。
そのため、社会性を学ぶチャンスが少なくなります。その結果、高校生や大学生、場合によっては社会人になってから社会性を学ぶことになるため、幼い大人が増えたという説もあります。
いずれにしても、体を動かさない遊び道具が増えたため、以前と比較すると体力的に落ちただけでなく、簡単に骨が折れたり、足の裏の神経が鈍いため、床に落ちているモノを踏んでも気づかない子供が増えたなどとも言われています。
全ての子供がそういう訳ではありませんが、以前に比べると、そういう傾向が強くなっていることは確かであるため、我が子は大丈夫と考えずに、そういう時代に生まれた子供だという認識を持って接する必要があります。
現代の子供の体の特徴や、子供を取り巻く環境など、昔の子供と比較する必要はないのかも知れませんが、ハツラツとした子供らしい子供でいさせるには、やはり昔の良いところ知って、学ぶべき点があれば出来るだけ受け継ぐべきかと…。
健康な身体を維持するために…
食事
例えば、食事ひとつをみても、朝食を抜いて、間食でインスタント食品を食べたり、清涼飲料水をガブガブ飲むということを平気でやってしまっています。あと、食事を作らずに、ファーストフードで済ませたり…。
そのような偏った食生活をしていると、栄養バランスが崩れて当然で、成長期の子供に良いハズがありません。あと、食事も軟らかい食べ物が多いため、しっかり噛んで食べることが少なくなってきているのですが、繊維質の多い食べ物のように、しっかり噛まなければいけない食べ物を食べないと、アゴの発達に影響します。
アゴがしっかり発達しないと、歯にも悪影響がでます。あと、あまり噛まずに飲み込める食材ばかりだと、唾液の分泌量が少なくなり、消化に悪いだけでなく、虫歯の原因にもなる可能性があります。
睡眠
成長ホルモンが一番多く分泌されるのは、23時〜1時頃だと言われているのですが、それは寝ている場合の話で、起きているときは大して分泌されません。そのため夜遅くまで勉強やゲームをして起きていると、成長ホルモンの分泌量が少なくなり、体作りに悪影響が出ますので注意が必要です。
なお、浅い眠りではなく、ぐっすりと寝ることも大切ですから、睡眠の妨げになるモノは、出来るだけ排除するのは親の大切な役目です。
運動
大人でも子供でも、全く運動をしなければ、体がなまってしまい、ちょっとしたことで疲れてしまう体になってしまいます。そうなると、何をするにも億劫になり、余計に動かなくて済む生活をするようになってしまいますから、メタボになる可能性も充分にありますので注意が必要です。。
だからといって、厳しい運動系のクラブに入らなければ行けないということはありません。軽い運動で構わないのです。例えば、ウォーキングや縄跳びなどで充分です。ただ、毎日続けることが大切です。
という訳で、子供の健康を考えるのであれば、栄養バランスの良い食事(普通の献立で良い)・8時間程度の睡眠(深い眠りが大切)・適度な運動(軽い運動で良い)の3つが揃っていなければいけないということです。