成長ホルモン注射:何センチくらい背が伸びるのか?
身長は何センチになる?
そのため、身長が低くても、成長ホルモンが正常に分泌されていると診断された場合は、成長ホルモンを投与する治療は行われません。
という訳で、成長ホルモンが足りていない子供に対して、成長ホルモン注射を打って低身長の治療を行うのですが、その効果は個人差がありますので、1年で何センチ伸びると確約できるモノではありません。
しかし、成長ホルモン注射で治療を行うと、背の伸びは1.5〜2倍くらいになります。例えば、治療を開始する前は、背の伸びが1年に2センチだったのであれば、治療をすれば、1年に3〜4センチくらいは伸びるようになるということです。
ただ、治療の効果は同じペースで続くとは限らず、最初の1〜2年で大きく伸びて、その後はなだらかなペースになることもあります。しかし、それでも治療前よりは伸び率は高くなります。
治療期間は?
ただ、いつまでも治療を続けることは出来ません。それは骨が伸びる期間が終わってしまうと、いくら成長ホルモンを投与しても骨は伸びないからです。
背が伸び続けるのは、長くても高校生くらいまでです。そのため、治療期間は、治療を開始した時期によって決まると言えます。
高校生になってから治療を始めたのであれば、治療が有効な期間はせいぜい1〜2年ということになりますし、中学1年生から始めたのであれば、4〜5年は治療を続けることが出来ることになります。
治療期間は長い方が良いに決まっていますので、出来るだけ早くから治療は開始するべきです。
身長が伸びる時期が終わってしまうと、その時点でタイムアップとなりますから、身長が伸びる時期に、出来るだけ伸ばすしかないのです。成人してから、いくら成長ホルモンを投与しても、身長は絶対に伸びません。